フランス大使館が新庁舎に移転することとなり、旧庁舎が「NO MAN'S LAND」と題しアート空間として一般公開されている。歴史ある建物が最期に創造の場として、人びとを魅了し、その役目を終え解体される。
フランス大使館に入ること、そして旧庁舎でアートを楽しむことも、もう二度とない機会だと思う。このイベントを知ったとき、これは行かなければ後で後悔するなってそのくらい楽しみにしていました。それでは、カメラを持って「NO MAN'S LAND」に入国してきたので、そのレポートと感想です。
旧庁舎がある広尾に開場時間の10時前に到着。まず出迎えてくれるのは、ダンボールの彫刻「No Man's Land Gate」(ニコラ・ビュフ作) 。ワクワクしながら入り口をくぐって、列に並びました。10時開場時に20~30人ぐらい並んでいました。
大使館の中はこんな感じに、外壁もポップな柄に塗り替えられていました。左の車はフランスなだけあってプジョーです。ただ、スプレーで塗られたピンクのラインが入ってこれもまた作品になっています。どこの国にも属さない、誰のものでもないこの空間は、自由勝手気ままな感じです。
こちらの建物が本館となり、別館にも作品が展示されています。本館は3階建てで、各部屋を日本やフランスのアーティストそれぞれが担当しています。
ここから、「NO MAN'S LAND」で見つけたお気に入りの作品を写真で紹介!
まずはBirth Projectのウォールアート。ちょっとわかりづらいんですが、この写真は鏡越に撮っています。こんな写真の構図を撮れるよう、吹き出しの「はいチーズ!」が計算され逆さに描かれています。そんな遊び心があるデザインであったり、廃材を使ったテーブルや椅子がある空間でした。
次はジェフ・アエロソル作のスプレー・アート。こちらは部屋のクローゼットのような小さなスペースに描かれていました。この作品以外にも、この方は廊下や外壁にも日本やフランスをモチーフにしたインパクトのある画描いていました。
この写真のように、部屋一つ一つがアーティストの創作場となっています。部屋全体にレースのかかった、こちらの作品はフォトグラファーのヒロミックスによるものです。ここはソファーに座ってショート・ムービーも観れます。写真の世界観に合わせた映像や部屋の雰囲気が素敵。
この写真の加工の仕方大好きです!こちらは、フランク・ル・プティの作品。パンフレットの解説によると、透明テープを写真の上に貼り、それを乱暴に剥がして作っているそうです。ちなみに、歴代の大使の写真を今回使っているそうです。
最後はやっぱ、フランス大使館ということで、部屋全体をトリコロール・カラーになっていた三宅新太郎の部屋。コンセントであったり、椅子やフローリングもトリコロール。壁には青・白・赤に塗られた3本のフランスパンが飾られていました。
他にも紹介したい素敵な作品があるので、是非観に行ってみて下さい。おすすめです。今回、平日に行ったんですが、結構昼過ぎには混雑していました。それだけ、このイベントは好評なようで2月中旬まで延長になったようです。
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